観たのかな?
『14才の母』の放送によって、性交渉の低年齢化が進む、という意見を仰る御仁がおられますが、恐らく、ドラマをご覧になっていないでしょう。
実際に観れば解る事ですが、あのドラマ、それ程目新しい内容では無く、単に、14才にして妊娠した少女が葛藤に悩まされる姿を描く、というストーリーです。(一応ご注意。若干のネタバレを含みます)主人公は、「いかにもそういう事をしないであろう」少女、相手は、1つ年上の、「いかにもそういう事をしないであろう」優等生の少年。その二人の、たった一度の「過ち」によって、家族を巻き込んだ騒動が展開していく、という感じです。登場人物は皆、問題に真剣に取り組み、どうすれば良いかを本気で考える。ぶつかり合いながらも、解決に向かって進んで行く。正直な感想としては、いかにも「教育的」だな、と。そういう意味で、世間が典型的なイメージとして持っている、「いかにもそういう事をしそうな」少年少女、が登場して、軽いノリでそうなった、という展開のドラマでは無いので、ちょいとわざとらしいな、という印象。話として綺麗過ぎる、というか。それで、性交渉の低年齢化云々と言うのは、全くナンセンスであると思います。批判するなら、せめて観ればよいのに(観ても、意見は変わらないかも知れませんが)。
※鉤括弧で括ったのは、わざとです。「いかにもそういう事をしそうな」人物像を想定している人がいるでしょうから、強調しました。
| 固定リンク
「メディア論」カテゴリの記事
- 茂木健一郎氏の世論調査観(2011.09.23)
- よく出てくる(2009.04.22)
- 暴挙(2009.04.11)
- ねじれている可能性(2009.03.21)
- 1割?(2009.03.18)
「社会論」カテゴリの記事
- メタスパイラル(2011.12.14)
- すさまじい(2011.12.09)
- ひとまずまとめ――患者調査において、「宮城県の一部地域及び福島県の全域について調査を行わない」事について(2011.12.06)
- 資料――患者調査において、「宮城県の一部地域及び福島県の全域について調査を行わない」事について(2011.12.03)
- 歪んだ正当化(2011.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント