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2006年11月 6日 (月)

こころとからだ、そして…

高岡英夫氏は、身体意識の構造が、感情等の心理学的な因子とも密接に関係している、と主張なさっています。

これは、とても興味深い説ですが、科学的に実証するのは、なかなか難しいと考えられます。そもそも、身体意識という現象自体が、実証科学的には研究が難しい対象ですから。ですから、先ずは、身体の生理学的状態と感情等が、どの様に関連しているか、等について、心理学的・生理学的アプローチによって研究を進めるべきでしょうね。こういう研究は、どの程度行われているのか知りませんが(結構あるのではないかと思います)、全身の固まり(見方を変えると、ゆるみ)具合と、感情に関する心理尺度による測定結果との関係を調べる、等が考えられます。身体がゆるんでいれば、心理的にもリラックスする、というのは、多くの人は、経験した事があると思いますが(マッサージを受けたり、温泉に浸かったり)、それがどの程度普遍的であるか、というのは、詳細に調べられるべきでしょう。たとえば、身体が拘束されていると、独特な「だるさ(肩こりの様な)」を感じますが、その様な不快感が持続する事によって、恒常的にイライラする、等のメカニズムが推測出来ます。問題は、それが無意識的であっても作用するか、ですね。つまり、肩こりは、沢山の人が実感しているものですが、実はその様な拘束(力を入れる意図が無いのに、持続的に収縮している状態)は、全身到る所にあります。殆どは、それを認識していない(顕在的に意識していない)と思いますが、それでも心理状態に影響を与えているかどうか、という事です。当然、拘束されているという事は、その部分の血流を阻害する等の影響を与えるでしょうから、生理学的に違いがある、とは言えます。それらが心理的因子とどう関係するかを調べたりする、等の研究が考えられます(こういうのは、どの分野の対象でしょうか。生理心理学? ちょっと違うかな)。

それらを調べれば、身体のゆるみ方と心理状態が、どの様な関係にあるか、という事は、実証的に、充分明らかに出来るかと思います。後は、身体意識が身体とどの様に関係しているかを調べる、という事になります。それが進めば、精神―身体意識―身体(全くどうでもいいですが、このブログのアドレスは、ここから付けました)の関係について、明らかになるでしょう。勿論、それが為されるには、まだまだ時間が必要だと思います。神経科学等の、更なる発展が待たれます。

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