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2006年10月22日 (日)

腹? 胸? いえいえ…

Kasuga Buglers:PaPa study

ざっと読んだだけですが、なかなか興味深い論考です。音楽には不案内なので、細かい部分は理解出来ませんが。高岡英夫氏の理論も言及されています。

管楽器の演奏や歌唱法では、呼気のコントロールの仕方(という事は、どの様に息を吸うかも重要だと言えます)が、直接的・具体的にパフォーマンスに作用しますから、より「呼吸」を対象化し易いと言えるでしょう。

呼吸法の議論でよく見られるのは、胸式呼吸と腹式呼吸の比較ですね。しかし、高岡氏の言われる「均等呼吸」(高岡英夫『からだにはココロがある』 総合法令出版 参照)の様な概念は、見る事がありません(私は、一度も見た事が無いです追記:と書いておいて、リンク先を読んだら、”「腰腹圧」呼吸です。”という記述がありました⇒<丹田論争> 呼吸法に関する意見交換 「腰腹圧」では、腰周りについてに限定されてしまうので、より一般的・全身的な、「均等呼吸」の方が適切であると思います。ただ、実践の現場で、学習を促す為の説明として、補助的に用いるのは構わないでしょう)。この概念を初めて知った時には、正に、目から鱗が出る思いでした。胸で呼吸するとか、腹で呼吸するとかでは無く、センターを中心に、均等に、風船が膨らむ様に、息を吸っていく、という論理は、解剖学的にはごく当たり前の事なのに、言われるまでなかなか気付きにくいものです。腹式呼吸が良いと言われて、臍下を強く意識して、胸郭を固める様にしてしまう場合が、往々にしてあります。又、腹を強く意識する余り、腰・背中側を疎かにする(腰・背を反らして、固めてしまう)事もあります(経験者語る)。腹式呼吸の際に、背中を意識する事も重要だ、という考えを持っている人は、少ないかも知れません(特に、呼吸法に専門的に取り組んでいない場合)。

『秘伝』誌の最新刊(11月号)の、高岡氏の連載で、腰モゾモゾ体操のメカニズムについての解説がありますが、実に見事で、唸りました。呼吸法にも通ずる論理ですので、ご一読をオススメします。

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コメント

 私も最近高岡先生の呼吸方法を、実践してます。徐々に、まったく違うカラダに変わっていくのが分かります。
 早速、秘伝を見に行きます。

投稿: はく | 2006年11月 5日 (日) 17:45

はくさん、今晩は。

私も、高岡氏の著作を読む等して参考にして、多少は身体が変わったかな、と自覚しています。

 >早速、秘伝を見に行きます。
呼吸法の事が直接言及されている訳ではありませんが、書いてある事は、きっと役に立つと思います。

投稿: TAKESAN | 2006年11月 5日 (日) 19:36

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