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2006年10月11日 (水)

体力低下

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 小中高生の体力低下続く、朝食抜きの影響明らかasahi.com:寝過ぎ高校生、持久力劣る? 「不規則な生活、原因」 - 暮らし

参考:平成16年度体力・運動能力調査結果について

率直な意見として、「運動部・スポーツクラブ所属の有無と体格測定・テストの結果」、「運動・スポーツの実施状況別体格測定・テストの結果」、「1日の運動・スポーツ実施時間別体格測定・テストの結果」(各種統計情報(平成16年度 体力・運動能力調査)-文部科学省より引用。17年度も同様の調査が行われたと仮定しています。17年度の情報はまだ公開されていない様です)等との関係を分析するのが先決だと思うのですが。朝日の記事にある分析、ちょっと良く解らないですね。

「体力不足の原因は、運動不足」という仮説が、最も妥当なのではないでしょうか。

朝食については、朝食を取る人と、運動の実施状況との関係を調べるべきだと思います。経験的には、部活をやっている人等は、朝食は食べる傾向があるのではないかと考えています。朝練があったりするでしょうし(激しい運動をする前に食べる、というのは、一般的かと思います)、そもそも体力を向上させるという意欲があるはずですから、「体力を高めるには、三食キチンと食べないと」、と認識しているのかも知れません。

調査・分析に携わった順天堂大の内藤久士・助教授は「寝過ぎやテレビの見過ぎが直接の要因というよりも、そうした子供たちには規則正しい生活習慣が確立されていないからではないか」と分析している。(朝日の記事より引用)

8時間以上睡眠を取る人に、運動不足の人がいただけかと。それと、「規則正しい生活習慣」というのが、どの様な概念なのか、不明確ですね。

読売の記事の、「朝食抜きの影響明らか」という表現は、どうかな、と思います。偽相関の可能性も充分にある訳ですから。勿論、「影響」という語を、どの様な意味で用いているか、によるのですが、「朝食を取らないから体力が下がる」と読むのが妥当でしょう。

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