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2006年5月11日 (木)

太鼓たたき

遊鬱さんの、冬枯れの街内、「しーっ!静かにお口にチャック!」を読んで。

遊鬱さんの、次世代機に関する分析が、妥当であるかどうかは良く判りませんが(「これで携帯の任天堂と据え置きのマイクロソフトで二強時代決定です。」(遊鬱さんのエントリーより引用)と、断定なさる根拠が解りません)、他の部分で、ちょっと気になった所があります。それは、

これが太鼓持ちコメントというやつです、大人って汚いね。

この部分です。これは、週刊ファミ通副編集長の、大塚角満さんのブログの記事(大塚角満の ゲームを“読む!”内、「PS3用ソフトは、本当に日々進化している」と久夛良木社長は僕に言った)について、言及された部分です。何故、「大人って汚いね。」とまで批難なさるのでしょうか。遊鬱さんは、大塚さんの記事の、

 なんて時代になったんだろう……。そうつぶやいた僕に向かって久夛良木社長はにっこりと笑ってこう言った。

「すごい時代になったでしょう。でもそれが、プレイステーション3なんだよね」

 この時代に生まれてよかった! 心から、そう思った。

この部分に対して批難なさった訳ですが、何故これ(大塚さんの文章)が、「太鼓持ちコメント」なのでしょうか。「太鼓持ち」という語は、辞書(『広辞苑』第五版)によると、「人に追従してその機嫌取りをする者。」という意味です。この意味に従えば、遊鬱さんは、大塚さんに対して、「久夛良木社長に追従してその機嫌取りをする者」、と評価している訳です。しかし、そもそも上の(大塚さんの記事の)引用部分は、久夛良木社長の、

「本当に文字通り、プレイステーション3用ソフトは日々進化している。たとえば『グランツーリスモHD』。これは3日まえに見たときよりも昨日のほうが、そして昨日のバージョンよりも今日のバージョンのほうが遥かに進化しているんです。昔はある程度作ったらCD-ROMに焼いたりする作業で時間をとられましたが、このプレイステーション3はすべてをオンラインでこなせる。できたものをオンライン経由でつぎつぎとバージョンアップしているので、日々進化している作品をお見せすることができます。極端なことを言えば、E3の会場展示は3日間行われますが、毎日違うバージョンのソフトを見ることができるかもしれませんよ」

という発言の紹介の直後に書かれたものです。私には、大塚さんの記事の、「なんて時代になったんだろう」云々という所は、この部分に対しての素直な感動の表明にしか読み取れません。それを、「太鼓持ち」とか、「大人って汚い」などと表現するのは、些か早計なのでは無いでしょうか。

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コメント

通りすがりで申し訳ないのですが、私も大塚角満さんの記事を読んで遊鬱さん(の言い方は悪いですが)と同じ感想を抱きました。大塚さんのブログの方向性もあるでしょうからそう書くことに批判はしませんが、営業トークです。ネットワークで更新するくらいのことは現在のIT技術とゲーム業界の動向を知っている立場の人であれば想像がつくはずだからです。椎名誠のナレーションのように「なんて時代になったんだろう」と人前でつぶやく詩人的な人がいるでしょうか。大塚さんの記事はとても厭味に感じます。

投稿: 残念ながら | 2006年5月11日 (木) 20:25

はじめまして、トラックバックありがとうございます。

今回の久夛良木氏のコメントってPS2発売時もPSX発売時も同じこと(結局あとから外付けがどうとか言っていましたが、インストールでのソフト販売は普及しなかった)とぼんやりと思い出したわけです。でそんなことは仮にも毎回発表会にいっているであろう人間が知らない、覚えていないわけはないだろうと、よくしゃーしゃーと言えるよなーと感心したんです(↑のコメントでも言い方が悪いと指摘を受けたので訂正)。

まあ、全体的に自分の記事に漂っていたやさぐれ具合はなんというか、以前、森某の講演会の詳細な記事など読ませていただいたので分かっていただけるかとは思いますが、ゲーム業界のあまりの腑抜けぶりにささくれだっていたということで以後気をつけます。

投稿: 遊鬱 | 2006年5月12日 (金) 00:20

残念ながらさん、今晩は。

「太鼓持ち」という言葉は、人格に対する評価ですので、ちょっと早計なのではないかな、と思いまして、本エントリーを書きました。大塚さんのブログを読む限りでは、真意は良く解りませんでしたので。

>ネットワークで更新するくらいのことは現
>在のIT技術とゲーム業界の動向を知って
>いる立場の人であれば想像がつくはずだか
>らです。

私は、ゲーム雑誌編集者が、必ずしもIT技術等に詳しいとは限らない、と考えています。ですから、大塚さんの記事を読んで、ああ、素直に感動されたのだな、と感じた訳です。
大塚さんが、技術に対して充分な知識を持ち合わせていなかったのか、それとも、解っていながらご機嫌とりの為に大袈裟に驚いてみせたのかは、記事からは断定出来ないと思いました。

投稿: TAKESAN | 2006年5月12日 (金) 01:58

遊鬱さん、今晩は。

ハードがどれだけ売れるか、という事には、様々な因子が関係していますから、予想は難しいな、というのが、個人的な思いです。価格に対する印象も、人それぞれでしょうね(別のエントリーにも書きましたが、私は「安い」と感じました。勿論、皆に買いたいと思わせる価格、という意味ではありませんけれど)。

前のコメントにも書きましたが、私は、大塚さんの記事を読んで、特に久夛良木氏におもねっている様には思えなかったので、本エントリーを書きました。批判的なコメントはありませんでしたが、それが、思っていても書かなかったのか、本意なのかは、断定出来ないと考えます。ですから、ちょっと早計なのではないかな、と思った次第です。

投稿: TAKESAN | 2006年5月12日 (金) 02:41

本エントリーの主題は、遊鬱さんの書いたエントリーが言い過ぎではないか、ということでしたね。遊鬱さんはブログの文体と違って(失礼ですが)落ち着いた方のようです。私もこれ以上グチグチ言うようなことはしません。ご両人ともこれからも頑張ってください。

投稿: 残念ながら | 2006年5月12日 (金) 10:59

残念ながらさん、今日は。

>遊鬱さんはブログの文体と違って(失礼
>ですが)落ち着いた方のようです。

そうですね。私もそう思います。遊鬱さんは、とても理知的な方だと見受けました(遊鬱さんのブログはお気に入りで、参考にさせて頂いております)。

批判・反論は大歓迎ですので、ここはおかしい、と思われる所がありましたら、是非ご指摘下さい。

投稿: TAKESAN | 2006年5月12日 (金) 14:16

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