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2006年4月 6日 (木)

転換期?

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 高性能よりも易しい操作好評…ゲーム機商戦は転換期を読んで。

DSがヒットした要因の一つは、ゲーム機としてはユニークであるタッチパネルを、標準の入力デバイスとした点、だと思いますが、それは、「解り易い操作」、「直感的な操作」が受け入れられた、という事でしょう。画面に表れる(現れる)キャラクターなりを、直接ペンで触れて操作するのですから、一般的なコントローラーを使うよりも、敷居が低いのでしょう(コントローラーの各ボタンと、ゲームキャラクターの動作等との対応は、単なる約束事ですので、それをいちいち憶えなければなりません。そういう意味では、かなり知的な作業です。ゲームが嫌いな理由として、「操作を憶えるのが面倒くさいから」という事を挙げる人もいますね)。ですから、今まで興味が無かった人達にも、受けたのかも知れません(ところで、今までゲームに興味の無かった人が、DSがきっかけでやる様になった、というのは、事実なのでしょうか)。

MSは、ゲーム王国・日本市場の攻略を最重要課題に挙げてきたが、Xbox360は昨年12月の発売以来、3月26日までの販売台数が約12万3000台(ゲーム情報誌出版会社のエンターブレイン調べ)にとどまっている。

一方で、任天堂が3月2日に発売した「ニンテンドーDS Lite」は26日までに約38万4000台を売り上げており、勢いの違いは歴然だ。

据え置き型と携帯ゲーム機を、単純比較は出来ないと思います。用途・価格がそもそも違いますし。

初代PSから飛躍的に性能が向上したPS2は、ソフトの売り上げ本数が初代のPSを下回っている。「高性能を追求するあまり、操作が難しいゲームが増えて消費者に敬遠された」(業界関係者)ためという。

「高性能を追求する」事と、「操作が難しいゲームが増えて」(これは事実ですか?)というのは、全く違う現象です。一般的に、ゲームの「高性能化」というと、高画質化・高音質化、だと思われます。それと操作性とは、直接は関係しません。「操作の難しさ」を、「高性能」の概念に含めているのでしょうか。

これに対し、絶好調なのが、任天堂のDSシリーズだ。昨年のゲーム機市場のハードの販売台数は、ニンテンドーDSが400万台と、SCEのPS2や携帯ゲーム機プレイステーション・ポータブル(PSP)の約2倍の売れ行きを示した。追加機種の「DS Lite」は店頭で品切れを起こすほどのブームとなっている。

こちらも、PSPはともかく、PS2と比較するのは、妥当では無いでしょう。PS2が発売されたのは、2000年です(DSは2004年)。ある程度(PlayStation.com(Japan)によると、2005年11月29日現在、日本―アジア含む―は、 2,222万台 )普及しているハードと、後発のハードとの販売台数を、昨年一年間の結果のみで比較する事は、無理があります。しかし、DSは良く売れましたね。私の住んでいる地域でも、品切れだという声が聞こえてきました。

任天堂は、1990年代前半までゲーム市場で主導権を握っていたが、SCEやMSの高性能ゲーム機に逆転された。それが、現在は、ゲーム本来の単純な面白さを強調した原点回帰戦略で、復権しつつある形だ。

DSが売れたのは、(「脳トレ」等を)マスメディアが取り上げた事等も大きいのではないかと思います。それと、「SCEやMSの高性能ゲーム機に逆転された」(MSに、いつ逆転されたのでしょうね)のは、「高性能ゲーム機」だからでは無く、『ファイナルファンタジー』や、『ドラゴンクエスト』等の人気シリーズが、PSで発売されたから、という事が大きいのではないでしょうか。勿論、『FF』や『ドラクエ』がPSで開発されたのは、PSが大容量メディアを用いている事が理由でしたので(『ドラクエ』は、一番売れているハードで出す、という方針でしたね)、その意味では、「高性能ゲーム機」だから、という事も言えるかも知れません。ところで、この記事には、ソフトの販売本数についてのデータが、殆どありませんね。

高性能(ここでは、高画質化・高音質化)を追求する事と、ゲーム本来(「本来」って?)の面白さを追求する事は、相反しませんし、独立の因子でもありません。どちらも求めれば良いし、両方を併せ持ったゲームをあるのですから(『メタルギアソリッド』とか、『バイオハザード』とか。個人的な趣味も入っていますが…)。とは言え、DSが受けたのは、やはり、「解り易さ」があるからでしょうね。ゲームを殆どしない人に、『MGS』の面白さを解ってもらおうと思って、やらせてみても、「複雑で良く解らない」という事になりかねませんから。DSであれば、ペン一本ですからね(それだけではありませんけれど、主にタッチパネル―ペンで入力)。任天堂の、タッチパネルの採用(それを、標準とした事)は、大成功であったと言えるでしょう。

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