脳をきたえる?
「脳を鍛える」とか、「脳トレ」といった言葉と、それに関する書籍やゲームが、流行っています。
「これを達成するには、脳を使わなければならない」、という課目を設定し、それを、教育等に用いるという事は、有意義であるし、研究するべきである、と思います。しかし、これらの活動に関わる科学者には、ブレイン・イメージングの結果を書籍に載せ、「○○は脳を活性化させる/させない」と論じる事に、慎重になって頂きたいです。
脳の専門家によって、「脳を使わない」、「あまり脳を活性化させない」、と紹介された文化に対し、「どう思うか」という事を、良く考えるべきです。ある「脳を活性化させない」文化に対して、ネガティブなイメージを持っていた人は、その文化を非難するための、恰好の道具を手に入れた、と認識するかも知れません(無意識に)。勿論、逆もありえます。即ち、脳を使うか使わないか(という、脳科学的知見。その研究が妥当かどうか、という議論もあるでしょうが、置いておきます。)で、文化の程度を判断してしまう可能性がある、という事です。これは、心理社会的な問題です。
この様な事を言うと、科学者からは、「いや、我々は、研究結果を載せただけだ。どの文化が優れている、とか、劣っている、と言っている訳では無い。」と反論されるかも知れませんが、例え科学者がその様な意図であったとしても、受け取る側は、その様に、客観的に捉えるとは限らないと思います。我々は、脳で物を考える事を、知っています。その、精神の座である脳が、良く働くか働かないかを、誰でもはっきり解る、画像で示されるのです。このインパクトは、大きいのではないでしょうか。
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