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2006年2月 4日 (土)

またしてもゲーム脳!!

川端裕人さんの、リヴァイアさん、日々のわざ内、うわっ、ゲーム脳の講演会!を読んで。

川端さんによると、世田谷区主催で、森昭雄氏の講演会が行われる様です(チラシの内容を確認出来ます)。世田谷区教育委員会と共催、という事も驚きです。

川端さんが教育委員会に宛てた手紙の内容は、全く妥当なものですが、受け取った関係者は、どう反応するでしょうか。さすがに、講演を中止する、という事は無いでしょうけれど。

この様な講演会に出席する人は、「ゲームと脳の関係」に興味を持っていて、尚且つ、ゲームにネガティブな印象を持っている、と推測出来ます(『ゲーム脳の恐怖』を読んでいて、その非科学性を認識している人は、わざわざ行かないでしょう。公演内容をチェックする為に行く、という事はあるかも知れませんが)。聴講して、森氏の論に胡散臭さを感じるか、自らの直感(ゲームは脳に悪いのではないか)を補強する理論として、肯定的に受け取るか…。せめて、講演中に、聴講者の質問を受け付ける時間を設けて欲しいものです。質問はシンプルに、「森先生、ゲームってそもそも何ですか?」で充分です。

川端さんも手紙に書かれていますが、

単にゲーム好きというだけで「キレる子」というレッテルを貼られるような差別につながりかねないとも懸念します。

これはとても重要な事です。ある説(「ゲームは脳に悪い」という説。しかも主張者は、これが科学的真理であるかのごとく吹聴しています。つまり、森氏にとっては、「仮説では無い」、という事です)を無批判に受け入れて(「大学の先生が仰る事だから、真実に違い無い。」と考えて)、その認識を基にしてレッテルを貼る、という事は、明確な差別です。

「嫌いなもの」を、「悪いもの」に短絡してしまえば、楽なのです。自分が嫌いなものは、人間に害悪を与えるものだったのだ、と認識すれば、あとはそれを遠ざければ済むからです。自分があるもの(ここではゲーム)を嫌いだったのは、ちゃんと理由があったのだ、と正当化出来るのです。「ゲーム脳」等は、その様な認識を形成する為の、恰好の言語装置なのでしょう。

何度も書きますが、「ゲームが人間に与える影響」、というものは、人文・社会科学的にも(こそ)考察すべきであって、自然科学的実験のみで解ける様な単純な現象ではありません。その事を、念頭に置くべきであると考えます。

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