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2006年2月28日 (火)

過剰

最近、ワイドショーや特番で、トリノオリンピックに出場した選手の、境遇やエピソードを紹介しているものを見かけますが、その中には、いかにも、ドラマティックに演出して感動を引き出そう、という意図が見えるものがあります。選手の環境が恵まれていなかった事を強調し、その逆境を跳ね除けて活躍した、という事を、関係者のインタビュー等を交え、悲愴感をたっぷり込めたナレーションで演出します。

この様な、わざとらしい演出を見ると、却って白けてしまいます。確かに、選手の逸話を聞くと、より感情移入出来る、という事はあるでしょう。しかし、他人より恵まれない境遇を持ち、その逆境をバネにして活躍してきたのだ、という演出は、控えるべきではないでしょうか。選手に対して、努力しなかったから活躍出来なかったのだ、とか、頑張ったのだから、結果を残せなくても良いではないか、と言うのは、選手に対して失礼であると思います。私達は、選手の事を、表面的にしか知り得ないのですから。

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