未だに…
Yahoo!ニュース - 共同通信 - 茶髪の女生徒に黒スプレー 京都の高校教員を読んで。
こういう事が、まだあるのですね。「茶髪」なんて言葉、もう死語かと思っていました。そういえば、「茶髪の弁護士」と言われている人がおられたような…。
「日本人は黒髪であるべきだ」とでも考えたのでしょうか。愚かしいですね。
どうしても、黒髪で統一したいなら、入試の際(や説明会やパンフレットでの説明で)、「本校は、黒髪以外は認めない。生まれつき、黒髪でない人は、黒く染めて貰う」とでも言えば良いでしょう。その方が、フェアといえばフェアです。当然、差別的であるという意味で、大顰蹙を買う事は、間違い無しです(件の高校の校則は知りませんが、「髪は黒く」、というのがあったのでしょうか。あったら大問題です)。件の教師は、確信犯なのでしょうね。それが正しいのだと、思い込んでいたのでしょう。反省すべきですが、果たして、自分のやった事のどこが問題か、認識出来るでしょうか。
追記(2006年2月25日):リンク先のニュースでは、髪にスプレーをかけられた生徒が、「黒髪を茶色に染めていた」のか、「生まれつき黒髪でなかった」のか、について、言及されていません。このニュースについて書かれたブログ等を、いくつか拝見しましたが、「茶髪に染めていた」、という事を前提にして書かれているものもありました。私は、「生まれつき髪が黒く無い」生徒が、無理矢理スプレーをかけられた、と解釈したのですが(「人権侵害」という記述があったので)、件の記事からは、どちらであったかは判断出来ません。その意味では、私の書き方も、バイアスが掛かっていたと言えます。
私が、本エントリーで主張したかったのは、髪の色を校則で規定する事自体、ナンセンスである、という事です。※件の学校の校則で、髪の色が規定されていたのか、教師が独断で黒く染めたのかは定かではありませんが、「茶髪を理由に学生証用の写真撮影を学校に拒否され」(リンク先より引用)という記述から、その様な校則があったと推測出来ます。
追記(2006年2月25日):この件について書かれたブログを拝見すると、生徒に非がある、と考えている方もおられる様です。スプレーをかけた教師の行動が、(スプレーをかけた事を、事実であると前提して)問題である事は明らかですが、生徒の髪の色が、元々黒でなかったか、染めていたかが判らないので(他のメディアでは、報道されたのかも知れませんが、私は見つけられませんでした)、生徒を非難するのは早計であると思います。
又、上に、「髪の色を校則で規定する事自体、ナンセンスである」と書きましたが、「髪の毛は黒」とするか、「髪の毛を染めてはいけない」とするかで、事情は異なるでしょう。
| 固定リンク
「社会論」カテゴリの記事
- メタスパイラル(2011.12.14)
- すさまじい(2011.12.09)
- ひとまずまとめ――患者調査において、「宮城県の一部地域及び福島県の全域について調査を行わない」事について(2011.12.06)
- 資料――患者調査において、「宮城県の一部地域及び福島県の全域について調査を行わない」事について(2011.12.03)
- 歪んだ正当化(2011.12.01)
コメント