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2006年1月20日 (金)

視覚の限界

運動を観察して評価する事があります。ところが、全く同じ様な動きに見えても、バイオメカニクス(生体力学)的にはかなり異なる現象である場合があります。例えば、「肘を約90度屈曲させた状態で静止させている(上腕はほぼ垂直。肩に対して肘は下)」という場合、前腕をぎりぎり支える程度に上腕屈筋群を収縮させているのと、上腕の拮抗筋を同時に収縮させて前腕の位置を固定しているのとでは、外見は同じですが(勿論、腕を露出していた場合には、視認出来るでしょう)、筋出力の状態は全く異なります。違いが微細になると、視覚的には認識出来なくなります。

身体運動を分析する際には、この様な論理を踏まえておく必要があるでしょう。

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