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2006年1月22日 (日)

脱力

「私がこれまで各所で語ってきたことですが、高度な身体運動にとって「脱力」とは、全身の筋肉に収縮と弛緩を適正に配分することだけでなく、収縮させる筋肉にも絶妙の筋力バランスと収縮の質の高さを含むものです。」(高岡英夫:『月刊秘伝 2003年4月号』,BABジャパン※文は増井浩一による)

重要なのは、「脱力」という概念に、「必要な筋肉を適切に収縮させる」という意味が含まれる、という事です。この論理を認識する事はとても重要です。人間の運動は、筋肉の収縮に拠って起こるわけですから、「脱力」と言って、ただ何となく全身の力を抜く、というのでは、不足です。「必要な筋肉を収縮させて、他の筋肉は弛緩させる」という認識を持って初めて、「では、”必要な筋肉”とは何か」、「不必要な筋肉を弛緩させるにはどうすれば良いか」という事を具体的に対象化出来るのです。

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