今日でひとまずお休み、ってことで、このブログについて、ちと振り返ってみましょう。
(このエントリー執筆開始時、22時頃)
ええと、ブログ始めたのが2005年12月17日のようですね。途中、確か10日ほど書いていない日があるので、それを踏まえて算出すると、大体1250日くらいですかね。
で、エントリー数。
…。
……。
(このエントリー含めて)1999!
平均すると、1日辺り1エントリーを超えてる。まあ、よう書いたな…。
dankogai氏ほどでは無いけれども、これは、なかなかのペースですな。一つのエントリーの文字数が結構多いので、文字総数にすると、そこそこいってるかも知れません。
トラックバックは310件。これは、あんまり多く無いでしょうね。よく判りませんが。
コメント数、11193 ! ありがたや。このブログのほとんどの成分はコメントだ、とは私が公言している事ですね。色々の分野に精通する方に助けてもらって勉強する事が出来るのは、これは本当にありがたいですよ。改めて深謝。
カテゴリー毎の記事数を知りたかったのですが、調べられないみたいで。どれが多いのかな。ああ、圧倒的に、「科学」か。ニセ科学関連も全部放り込んでますからね。テーマ的には、ゲーム脳が多いのかな。武術系もかなり書いてますが、こちらは、実は最も読んでもらいたいジャンルだったりするのですが、他に較べて(コメントの)反応は多く無い(笑) 尤も、その多く無いコメントの質が異様に高かったりするのがありがたく、そして面白い訳ですけれども。
せっかくなんで、このブログを作った目的などについて、少々書いてみましょうか。
何度か触れた事がありますが、このブログを開設した目的は、大きく分けて二つあります。
一つは、ゲーム脳についてまとまった批判を行う事。
もう一つは、高岡英夫氏の論について分析する事。
どちらも、WEBを調べた結果、それらを詳しく適切に論じた論考がほとんど見当たらないと感じて、なら自分で書いてみようではないか、と考えたのですね。どれを見ても、今一つ物足りない、と感じた訳です。まあ、自分の知識不足による考え違いや自惚れが多々あって、それを自覚していく過程も、ここには記録されているのですな。
ゲーム脳に関しては、それまでに、ゲイムマンさんがまとめられたものを筆頭として、優れた批判テキストは、既に多数存在していました(今思い返せば)。でも、ゲームを行う際のユーザーの心理を詳しく書いたり、そもそもゲームの定義を考察したものが余り見られなかったのですね。それが、初期のエントリー群を書く動機(あるいは、このブログ開設の動機)に繋がっています。今見ると、相当思弁的で、学術的ではありません。なにしろ、坂元教授に対して的外れな懐疑を持ったりしましたしね。
ただ、ゲームがどういった構造を持っているか、をユーザーの観点から分析していくテキストとしては、あまり類似のものは見当たらない、そういうのは書けたのかな、とは思います。
その後、ニセ科学論に出会い、また、興味の対象が、自然科学、技術、工学、「実証」の方法、などに広まるにつれて、具体的な「科学の方法」について、色々と考えるようになりました。で、ゲーム脳批判も、それに連れて、書き方が変化してきた訳ですね(主観的には「洗練」された)。その(現時点での)集大成は、ゲーム脳本を読むシリーズであり、ゲーム脳Q&Aです。手前味噌ではありますが、ある程度の完成度に仕上がっていると思っています。私は、「色々な層」に目を向けるというクセがあるので、難:ゲーム脳本を読むシリーズ 易:Q&A という風に、異なる対象に向けてのテキストを用意したのでした。ちなみに、このテキスト群、私がゲーム脳批判のまとまったテキストを書いてみようかな、と呟いたのを某遊鬱氏が見逃さなかった事により完成した、というものです。
高岡氏について。
WEB上で見かける高岡氏評というのは(他のメディアでは、言及自体がほとんど無かった)、まさに毀誉褒貶相半ばする、という感じで、それを眺めていて、もやもやしてたのですね。やたら鵜呑みにしているのがあったり、的外れな非難があったり。なにしろ、高岡氏の論は、私が学問に興味を持つきっかけとなったものですし、初期の本であれば、どの本に何が書かれてあるかは大体憶えているくらいには読み込んでいたので、思い入れが深かった訳です。
とは言え、思い返せば当時は、若干「擁護寄り」だったのですね。というのも、自分自身、科学に対する知識、特に「実証」のプロセスについてナイーブであったので、高岡氏の論の未科学的~疑似科学的 部分に対して、考察が足りないままに賛同していた、という所があったのです。
今は、大分知識も積み上がり、それに基づいて、高岡氏の論を整理して認識する事が出来るようになりました。特に身体意識論は、科学的にはかなりギリギリの所にあるものですので、そこら辺の評価は難しかった。
なにしろ氏の論は学際的ですから、肯定するにも批判するにも、まず勉強しなければならなりませんでした。使われている語がそもそも適切な用法であるか、を判断するには、まず当該分野を調べる必要がある訳ですしね。
と、ここで「学際的」という言葉を使いました。そうです、このブログのタイトル。ゲーム脳にしても身体運動論にしても、一つの分野で分析するなどという考えはナンセンスだし、領域横断的な、分野協調的な考えを必ずするべきだ、と、元々思っていたのですね。私は高岡氏の論の影響を強烈に受けていて、氏の言う「関係主義(的実証主義)」に傾倒していたから、それは当然だったと言えるでしょう。そして、それは今でも変わりません。※変わったのは、高岡氏のその考えを、「科学界が念頭に置いていない訳が無かった」と評する認識に至った、という部分
まあ、そういう考えがあったので、学際的を意味する英語を持ってきたのでした。タイトルは、そこに書かれるもの一般に通底するようなものをつけよう、と思っていましたから、好きな言葉であり、基本的な姿勢として持っておくべきと考えていた「学際的」という言葉にしよう、と。英語にしたのは、「○○的」、という日本語にするのはタイトルにはそぐわない気がしたからです。
アドレスは、高岡氏の論を踏まえてつけました。つまり、精神―身体意識―身体 という高岡氏の主張する構造ですね。どれについての認識を欠いてもダメだし、それらをテーマにして色々書こうと思っていたので、それをアドレスにしたのでした。
また手前味噌めきますが……高岡氏評も、あまり類似なものは無いんじゃないかな、と。これは何も、自分が優れている、と言いたいのでは無く、そもそも高岡氏が一部で知られる存在である事を前提として(今は、ゆる体操考案者として、そこそこの知名度があるかも知れません)、高岡氏に興味があり、かつ科学に強い興味を持ち、かつWEBで情報を発信する人が少ないから、と考えています。
そして、「ニセ科学」論。
これは大きいですね。ブログ始める当初は、この論についてこんなにコミットするとは、全く考えてもいませんでした。ゲーム脳批判は書こうと思っていたけれど、それをニセ科学という概念で捉えるのは、想定していなかった。ゲーム脳が似非科学などと言われていたのは多分認識していましたが(ググって片っ端から調べたので※)、似非科学という言葉の意味を、おそらく「非科学」と同じようなものと捉えていました。しかし、よく調べてみると、科学的根拠に乏しいのに科学的であるかのように振舞うものが「ニセ科学」と呼ばれている、のが解ってきた。そして、水伝の存在を知り、血液型性格判断もその観点で批判されているのを知ったのです。
※私の頭の中でゲーム脳とニセ科学の概念を繋げたのは、多分中猫さんのブログが大きなきっかけです。それをきっかけにして、菊池さんや天羽さんのテキストを読んだと(曖昧ではあるけれど)記憶しています。
古い記事では、私は水伝を「エセ科学」とか書いていると思います。まだ勉強し始めだったからですね。それまでに一応、科学哲学の本は読んでいたので(たとえば、野家啓一氏の『科学の哲学』を読んだのは、ブログ開設以前)、疑似科学という言葉を知ってはいましたから、それと同じなのかな、と思っていたけれど、実は、科学の現場におられる皆さんが問題にしているもので、それは微妙に科学哲学上のものとは異なっているのも解ってきた。で、その問題に強い興味を持ち、ちょっとコミットした、と。そして今に至ります。
菊池さんや天羽さん、田崎さんのニセ科学論に触れられたのは、まさしく幸運でした。それによって、科学における「実証」を強く意識する事になったし、未実証なのに実証したかのように言っているものが多くあるのを知る事が出来た。ニセ科学を知るには「科学」を知らなくてはどうしようも無いから、とにかく勉強しなきゃ、と思ったのですね。それから、あらゆる本を読む際の「読み方」が変わったし、自分の自然科学系への無知を より思い知る事が出来た。ゲーム脳とニセ科学を繋げて論じた川端裕人さんのブログのお蔭で伊勢田さんの本を知って読んだ、のも大きいです。ソーカルとブリクモンの本に纏わる論争について関心を持ったのも収穫ですね(上記の野家氏の本でも触れられているのにね。何を読んでいたのだか)。
まあとにかく、このブログでも、色々と変遷があったのですね。ニセ科学論に触れたのがきっかけで、当初は予定していなかった、血液型性格判断や水伝を考察する事にもなりましたし。ゲーム脳論も高岡英夫論も、初めの計画からすると、かなり変わりました。自分の知識の無さに愕然とし、これじゃダメだ、と考えて、勉強したんですよね。
それも、ブログという形式で、皆さんに批判やアドバイスを頂きながら練磨してこられたからこそ出来たのだと思います。皆さんには、重ねて深謝。「繋がり」と「広がり」は大事だね。
しばらく休みますが、復帰したら、またよろしく頼みますぜ。
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